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「タルチェフ」モリエール 岩波文庫

タルチェフは偽善者の代名詞となった劇中人物です。敬虔な宗教家を装い、金満家のオルゴン氏を夢中にさせてしまいます。他の登場人物たちは、もうすでにタルチェフの正体は、ほとんど見抜いているのですが、オルゴン氏だけは宗教的な高揚さえ、タルチェフに感じています。タルチェフはオルゴン氏一人に対しては、思いのままです。本当の偽善者というものは、そういうものなのでしょう。オルゴン氏は、他の人たちの賢い忠告には、一切聞く耳を持ちません。宗教的な偽善者というものは、毒蛇よりも恐ろしい毒を持っているということを見せつける喜劇です。