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「人さまざま」テオプラストス  岩波文庫

古代ギリシアの賢人、テオプラストスによる性格論です。巻頭の人物には、「空とぼけ」をして、言ってみれば、自分で自身を欺いて、利益を得ようとする人間が描かれています。性格でも、悪い性格の人間は、テオプラストスによってほぼすべて描き出されている感があります。では、良い性格の人間はとなるとテオプラストスは書く必要を認めなかったようです。本書は、数時間あれば読み通せるほど短いものですが、何回読んでも新しい発見のある、人間についての興味の尽きない滋味溢れる性格論になっています。古代ギリシアの時代の人々も、国は違い時代が違っても、われわれの周りの人々と何ら変わるところがないことが本書によって知られます。