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「タッソー」ゲーテ 岩波文庫

タッソーは実在した歴史上の詩人です。ここでは、ゲーテはタッソーに半ば成り代わってこの劇詩を書いている感がありますが、激情家で疑い深い性格の持ち主のタッソーが、まさに、その自身の性格の故に破滅していく物語です。ゲーテのタッソーへの感情移入は並々ならぬものがあって、劇の終わりにタッソーが縄に掛けられる場面などは、この劇を読む者自身が縄に掛けられたような錯覚を起こさせるほどの力強さを持っています。性格悲劇の傑作です。