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「パルムの僧院」スタンダール 新潮文庫&【お詫び】

※ブログだけは更新していますが、忙しくて、なかなか、みなさんのブログを訪問できな  いでいます。どうぞ、ご容赦のほどを。<(_ _)>


当時、見掛けだけ大げさでロマンチックな小説が持てはやされていましたが、スタンダールはそうした小説を憎み、一見平板にさえ見えるような文章を用い、本当のロマンチシズム溢れる小説を書くことに成功しました。スタンダールは、この小説を自分の膝に親類の少女を座らせて、その少女に語るように口述筆記をさせて書いたと伝えられています。この「パルムの僧院」から感じられるロマンチシズムの香気は、非常に質の高いもので、「赤と黒」より洗練されていると言っていいでしょう。語り進めるうちに、あまりにも膨大な小説になることに畏れを抱いた出版社は、スタンダールに短くして欲しいと頼みました。しかし却って、そのために小説は象徴的な雰囲気が濃厚に漂う非常な傑作となりました。