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エッセイ きれぎれ草 1

問題
世の中の問題というものは、それがそのまま解決されることは、稀な事態である。通常はそれを問題とする必要がもうなくなったから、自然とその問題が解消されるという形をとるものである。われわれが、日頃頭の中で思い煩っている問題にしても同じことが言える。



内村鑑三
明治期以来、もっとも霊性的な人間といっていいのではないか。彼の書いた文章には、直に聖霊の存在を感じさせるものがある。



ニーチェ
神はいないのではなく、神は死んだのである。
誠実極まりない賭博者。よりによって、自分の全人生を賭ける。
勝負をする者には、灼熱する生の贈り物。
精神の猟犬。我々が逃げ込もうとするあらゆる安楽な避難所を、鋭い嗅覚で嗅ぎ分け、追い立て、あやまたず、自らをまた我々を白日の下に曝す。
ニーチェの言葉には、どれにも強い電流が流れているようだ。ときおり、その感電力の強さには、嘔吐さえ催してくるが。



神は、人間の偉大な発見であるか。



男は力を見せつけようとする。
女は関係を見せつけようとする。



運命は偶然と思える人には、偶然だが、運命の力にどうしようもなく追い込まれた者にとっては、顔面にしっかりと刻み込まれたしわのようなものだ。それが、良相であれ悪相であれ、自分ではいかんとも為し難い。
反省が、運命を好転させると考えるのは、空想に近い。反省はむしろ運命ののっぴきならぬ相貌を、ありありと眼前に描いてみせてくれるものだ。
運を好転させるものは、昔から言われているように笑顔である。笑顔とは、不思議なもので、なんでもない一人でいるようなときに笑顔を作ってみるとよく分かるのだが、これだけで、心の内部にまで影響を与えるものである。 



理が中を得ることは、さほど難しいことではないが、感覚や感情が中を得ることはとても難しいことであるようだ。



学問は、孟子の言うとおり、失った自分を見つけるための、最良の近道だろう。