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エッセイ 日本の歴史<リレーということ>

リレーということで、常日頃考えていることがある。日本の文化歴史の特徴に、このリレーということが大切な役割を果たしているということがあると思うのである。


日本仏教の浄土教の法然・親鸞のライン。戦国時代の信長・秀吉・家康のライン。近くは維新期の吉田松陰・高杉晋作・西郷隆盛等のライン。つまり、日本の歴史の流れの要所要所では一人の人によって、作られた改革・革命はないということなのである。


目を世界に転じると、たとえばイスラームの発祥期ではムハンマドがまったく何もかも、一人でやってしまっている。詩人であり、革命の予言者であり、革命家であり、革命後の世界を整理した政治家であり、もちろん宗教家でもあった。あらゆることを具備した大人格であったといっていいのだろう。また、キリスト教でも、イエス・キリスト一人が、どれほどその後の欧米圏の歴史の重みを超人的に背負っているか知れない。


そうして、わたしは考えるのだが、日本のこの一人に拠らない、人と人とのリレー形式をとる歴史の流れは、決して一人による大改革を果たした諸外国の歴史と優劣がつくものではないということである。


むしろ、恒久に歴史が存続するという観点においては、日本のこのリレー形式の方が優っているとさえ言えるのではないかと思っている。