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「病床六尺」正岡子規 岩波文庫

子規晩年の四部作の中の一つです。子規は36歳で結核で世を去りましたが、この病気の特徴で、意識は臨終の最後まではっきりとしていました。子規の文体は、その死病に冒されていたと思えないような驚くほど乱れのない、健康そのものの精神を伝えるもので、しかも若年で世を去ったにも関わらず、円熟さえしています。子規には辞世の句が3句あります。「糸瓜咲て痰のつまりし仏かな」「痰一斗糸瓜の水も間に合わず」「をととひのへちまの水もとり取らざりき」最期まで創作に貪欲だった子規の風貌を伝えています。