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エッセイ 新春雑感

新春だから、何か書いてみようと思うが、さて、これと言って浮かばない。何かめでたい記事になれば良いと思うが。


わたしは、ある人のことを深く考えるときには、どうしても、その人の宗教観が気に掛かる。その人が無宗教の人であっても、その人の家の宗教のことが気に掛かる。


宗教というのは、おもしろいもので、匂いが付き纏うものである。仏教なら抹香臭さ、キリスト教ならバタ臭さ、インディアンならタバコ臭さというような具合に。そうして、ご本人は、その匂いには鈍感なもので、それがむしろ正常な状態と言っていいものである。


それで、日本の神道であるが、世界の諸宗教と比べてみても、私見ではあるが、匂いというものをほとんど感じさせない不思議な宗教である。


日本人は無臭を好む性癖があるようだが、これは日本の神道の影響を強く受けているものと言っていいのかもしれない。日本の神道は、ある世界観を志向しない。八百万の神とは言うが、これは西洋人の言う汎神論的な宗教とは、まるで趣を異にする。宗教に付き物の生臭さをまるで感じさせないものだからである。


ある世界観を志向しない、八百万の神々の宗教、これは欧米人だけではなく、世界の他の人々にも、理解するにはじつに困難な宗教であろうと思う。