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おすすめ本の紹介文やエッセイ、絵、人物画、現代詩などを載せていきたいと思っています。

「とりかへばや、男と女」河合隼雄 新潮文庫

日本中世の王朝文学「とりかへばや物語」を、まったく新しい角度から切り込んだ河合隼雄渾身の性の劇です。男らしい女を男として、女らしい男を女として育てるという、この物語の趣向は、荒唐無稽なおとぎ話としての価値しか持っていなかったという頑固な常識的見解をはるかに越えて、論は進行していきます。性差とは何か、男と女とは果たしてどのような意味を持ちうるのか。この永遠の問いに本書は、およそ考えられる限りの論を尽くすようです。性の在り方に根源的な問いを投げ掛ける現代人によって書かれた名著です.
この視点は「明恵、夢を生きる」では、さらに規模を増して論じられます。